2015年8月4〜6日・夏山登山 常念岳(2857m)大天井岳(2922m)

常念岳頂上 【 2857m 】  



長野県安曇野市(松本市) 常念岳(左奥は穂高岳、右奥は槍ヶ岳) 2015年8月5日・撮影




長野県安曇野市 常念小屋 2015年8月5日朝・撮影





長野県安曇野市 常念乗越テント場(朝のツエルトと朝食はこんなありさま) 2015年8月5日朝・撮影




長野県安曇野市 常念岳頂上よりこれから行く横通岳、大天井岳を見る。
 2015年8月5日朝・撮影




長野県安曇野市 切通岩 (これから行く東大天井岳を南から見る。)
 2015年8月5日・撮影


大天井岳(おてんしょう、だいてんじょう) 【 2922m 】



長野県安曇野市(松本市、大町市) (大天井岳頂上直下の大天荘が見える。) 2015年8月5日・撮影



大天井岳頂上 【 2922m 】



長野県安曇野市(松本市、大町市) 大天井岳頂上(左奥は穂高岳、右奥は槍ヶ岳) 2015年8月6日朝・撮影




長野県安曇野市 大天井岳頂上付近 2015年8月6日朝・撮影




長野県安曇野市 大天井岳(東から見る) 2015年8月6日・撮影




長野県安曇野市 大天井岳を北から振り返って見る。 2015年8月6日・撮影




大天井(おてんしょうだけ、だいてんじょうだけ)は、安曇野の平地からは、前衛峰の有明山や常念山脈から伸びる尾根が邪魔して、その山容はあまりよく見えない。でも、頂上と稜線だけは見える。だから、ああ、あの辺りに常念から燕へ伸びる稜線は延々と続いているのだなと想像できる。大天井岳の山並みを見るたびに、もう一度あそこを歩いてみたいと思っていた。
でも、大天井岳へ直接登る登山道はない。中房温泉から燕山荘を経て表銀座コースを南下するか、または一ノ沢から常念乗越を経て常念山脈を北へ縦走するしかない。縦走したら、同じ登山口にはふつうは下りてこないだろう。どちらから入山するにしても、車で行くと、その車を下山後にタクシーやバスに乗って回収に行かなければならない。特に一ノ沢は、昔からの登山口なのに、そこへ行くにはタクシーしかない。
うむー、そこで考えたのである。2台の車を使い、2人がそれぞれ別々に逆方向から登り、山の稜線上か山小屋で落ち合い、車のキーを交換するのである。映画のような話である。でも、そうすれば、いたって簡単、すんなり、どちらの人も縦走して、相手の車で無事帰れるというわけである。
落ち合う場所は、大天井岳頂上直下の山小屋、大天荘(だいてんそう)とした。そもそも山名の呼び方が二通りあり、すぐ近くとはいっても上りなら4,50分くらいはかかるところだが、大天井(おてんしょう)ヒュッテという別の山小屋もある。なんだか紛らわしいなあ。果たして大丈夫なのだろうか…。なんて一瞬思ったが、まあこれを間違えるはずはない。
思い起こせば今から25年程前、夏とはいえ冷たい雨が降る中、やっとことでこの山小屋にたどり着き、もう自分たちではとても昼飯の準備ができず、小屋のラーメンをたのんだのである。忘れもしない、入り口の土間で、家族5人が寄り添うように丸くなって温ったかいインスタントラーメンを黙々と食べたのである。いちばん下の男の子はまだ5歳だった。透明のペラペラのビニールのレインコートにトレーナー、スニーカーだった。長女も小学校5、6年だった。このときは、もしかしたらヤバイかも…と、「遭難」2文字が頭を一瞬よぎったのである。 …… (未)

(2015.8.27更新)




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