アメリカデイゴ(マルバデイゴ) 【 亜米利加梯悟 】
西郷隆盛銅像
東京都台東区 上野恩賜公園 2017年8月9日・撮影
とにかく鮮やかな赤色で、ド派手な花である。 南アメリカ(アンデス山系東部)原産のマメ科デイゴ属(エリスリナ属)の落葉高木で、別名をカイコウズ(海紅豆)という。アルゼンチン、ウルグアイの国花。 上野公園の西郷さんの銅像の横に、このアメリカデイゴの大きな木が植わっている。鹿児島県の県木に指定されているからなのだろう。木の多い場所で、隣に西郷どんがどーんと立っているので、あまり見向きもされず、ほとんど忘れられたように植わっている。 でも名札があり、「上野公園では6〜8月頃に赤い花を咲かせます」と書かれてあった。この名札、ご丁寧にカラー写真入りなのだが、その写真がどうもそこに植わっている実物のアメリカデイゴの木と感じが少し違うような気がした。 重箱の隅を爪楊枝で突くような話で恐縮だが、花は同じなのに、葉の小葉の幅が狭くて細長い。目の前に植わっている木の小葉はもっと丸みがあって卵形をしている。何となく気にはなっていたが、そのままになってしまっていた。(最近ほとんどヤル気が出ないのです。) 今回、遅ればせながら、久しぶりに、やっと重い植物図鑑を開いてみたら、そーだったのかと、腑に落ちた。 ふつうアメリカデイゴというのは、葉の幅が狭くて細長いホソバデイゴという種類で、西郷さんの横に植えられているのは、葉に丸みのあるマルバデイゴという園芸品種だろうということがわかった。 他にも、木がもう少し小さくて、花の旗弁があまり開かないで筒状になっているサンゴシトウという園芸品種もあるそうだ。これは挿し木で簡単に増やせるそうだから、どうやらこちらが最近街中や公園などで見かけるものなのかもしれない。 沖縄の県花のデイゴとは別の種類。 デイゴ |
(2017年10月32日) |
ハス 【 蓮 】
東京都台東区 不忍池 2017年8月9日・撮影
ハス