ヤブミョウガ 【 藪茗荷 】



東京都東村山市・東大和市 都立狭山公園 2020年8月4日・撮影


名をミョウガといっても

林の中や縁などの薄暗い湿った草藪に生える多年草で、草の高さはおよそ80cmくらいになる。
8〜9月頃、茎の先に白い小さな花いくつも咲かせる。雌雄同株で、雌花と雄花があるそうだ。雌花では雌しべが長く突き出ているというから、写真の中央の花は雌花だろう思う。
葉は茎の上の方にまとまって付いているので、輪生のように見えるが、互生だそうだ。
葉の感じが食用になるミョウガに似ているのでその名が付いたというのだが、葉の形や大きさはよく似ているが、付き方ははっきりと互い違いに付いていて明らかに異なる。
ミョウガはショウガ科のショウガ属で、ヤブミョウガはツユクサ科のヤブミョウガ属だという。要するに種類が違うのだ。
もちろんミョウガは古い時代に中国から渡来し、自生はしていない栽培種。(まあ、最近では、庭や人家の周りに野生化していところもあるかもしれないが…。)
一方、ヤブミョウガはれっきとした野生種である。さて日本ではどちらが昔から生えていたのだろう? そんなのヤブミョウガに決まってるよな。だとすると、名前の付け方というか順序が逆になっていて、なんか妙(が)な気がしませんか?
  (2020年8月5日・更新)




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