登った笠ヶ岳も,遠くに望む槍ヶ岳も,ともに播髀辮l開山の山である。フィルムで撮った古い写真だが,日の目を見せてあげることにした。自分で言うのもなんだが,素直にまとまったよい写真に撮れているように思う。もちろん秋の山の朝夕方のすばらしい天気と雲海に恵まれたことが幸いしているのだが。新田次郎の『槍ヶ岳開山』を読まねば,と思ったころの写真だ。毎度のことだが,古本市か何かで買いこんだのに,結局読まなかった。というか読めなかった。いくらなんでも,もう大丈夫だろう。でも,読めるようになったときには,もう読む必要がなくなっているような感じがする。最近,小説を読まなくなったなあ。 |