ナス科は合弁花,ウリ科は離弁花だって
ピーマンはナス科で,花びらのもとのほうがくっついている合弁花である。ナスはもちろんのこと,トマトもジャガイモもナス科である。一方,夏野菜のキュウリやカボチャやスイカはウリ科で,花をよく見ると花びらのもとのほうはくっついている。だから昔は合弁花類だった。なのに,なぜか近年は離弁花類に入れられている。理由がどうもよくわからなかったし,ときどきこんがらがったりした。だが,最近話題のDNA情報をもとにしたマバリーの新分類体系では,そもそも合弁花類,離弁花類という分け方というか,階層自体がなくなってしまうのだという。分類とは,便宜上,人為的につくられたものであり,もともと人には見えない名札がひとつひとつの植物に付いていたり,仲間分けの階層が存在しているわけではないとは思うのだが,それにしても,分類とはなんとも悩ましいものです。
(2010.09.16更新)
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