アカイシリンドウ 【 赤石竜胆 】

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山梨県北岳・9月4日撮影

 

稜線の小さな秋

高山に咲くリンドウのなかまは、意外に種類が多い。だが、花の咲く時期が夏山シーズンと秋山シーズンの中間にあたり、さらに限られた山にしか分布していない稀産種だったりするので、なかなかお目にかかれないものがある。
アカイシリンドウはそれほど珍しい種類ではないが、8月末から9月中旬の高山でないと見られない。南アルプスの仙丈岳、北岳、荒川岳、千枚岳と加賀の白山にだけ確認されている。
写真は、2年前に北岳に登ったとき、山荘の深沢さんに教えてもらってやっと撮れた。その年は特に少ないとのことだったが、いい株が全然なく、しかもぽつんぽつんと咲いているだけだった。昔はいっぱい咲いていたのにと嘆いていらした。そういえば、あのときの記念写真まだ差し上げてなかった。ヤベエ…。草の高さはまちまちで、小さいものは5cmくらいで咲いているものもあるが、普通は10〜20cmくらいのものが多いような感じがする。

そういえば、が多いが、「南アルプス市」という市が新しくできるそうだ。山好きとしては大いに結構な命名だが、でも、なんかヘンな気がしないかい? 「西東京市」もそうだったが、なんかヘン。範囲というか範疇がオオバーなのでは。たとえば、関東のすげー山の中の小さな市町村が合併して、確かに東日本にあるのだから、「東日本市」と命名したら、どうなるだろう。かなり文句出るだろうな。「東世界市」「東地球市」「銀河系日本市」なんてつけたら、宮沢賢治だってビックリだぜ。お前らバカかって言われるに決まってる。いくら南アルプス最高峰の北岳が入っているからといっても、南アルプスは、静岡県にも長野県にもまたがっているのです。とはいっても、名前なんか、すぐに慣れてしまうのだろうがね。(それより、こんなこと書いてるオレって、疲れてるのかな・・・)

(2002.9.13更新) 

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