リシリリンドウ 【 利尻竜胆 】
北海道利尻岳・7月27日撮影
花の中は見せない
9月の花とはいいがたいが、高山のリンドウが続いたので、あわせて載せておきます。
本州中部から北海道の夏の高山に咲くリンドウのうち、もっとも普通に見られるのはミヤマリンドウだが、リシリリンドウはそれにとてもよく似ている。でも、このリシリリンドウは、花が開いても、花びらの間にある小さな副片が内側に曲がり、なぜか花の入り口を閉じている。花の中のしべが見えないしくみになっている。北の島のリンドウは、はずかしがり屋というか、おしとやかなのだろう。
草の高さは10cmほどで、花の直径は2cmくらい。クモイリンドウともいう。写真は、まさに利尻岳の頂上に咲いていた。
(2002.9.16更新)