シラタマノキ 【 白玉ノ木 】

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長野県針ノ木岳 9月8日撮影


サロメチールの木

亜高山帯から高山帯の林の縁や草地などに生える矯正低木で、茎は地をはい、上部の高さは10〜20cmくらいにしかならない。それでも、山に秋が訪れると、1cmくらいの白い玉のような実をいくつもつける。
この実を見かけると、どうしても1粒
つまんでにおいを嗅がずにいられない。なぜかといえば、実をつぶすとあの懐かしいサロメチールのにおいがするからである。この前登った針ノ木岳でも、わが白玉の息子S(18歳)に教えてやったら、サロメチールが何なのか、すぐにはわからなかったようだ。もうバンテリンの時代だもんな。でも、においを嗅いでから、ああ、あのスーとするにおいね、歯磨きのにおいだよ、と言っていた。なるほど。ハッカのような成分が入っているのだろうか。今度、山ではこれで歯を磨こう。でも、秋分の日を過ぎると、山は一気に冷え込み、水は身を切るように冷たくなる。歯なんかまず磨かないな。そして、頂はあっという間に初冠雪をむかえる。
楽しいことなんか、何ひとつないように生きてるね、と言われてしまった。愕然。

2003.9.25更新

 
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