神威岩
北の岬は,意外に穏やかで,コバルトブルーに澄んでいた大きな瞳は,さらに大きな天空を太古の昔から見続けている瞳は自らを蒼穹の青色に染め1日の終わりには,きっと茜色に染まるのだろうそのまなざしは,「憧れ」にも似ている憧れを懐くものは美しいいや,神威岩の伝説を知るものにとっては,直立した岩は,義経を慕い身を投じた娘チャレンカの化身に見える激しく燃える恋心は,海に刺さる岩になる
(2010.10.13,16更新)
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