フジバカマ 【 藤袴 】

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東京都小平市 都立薬用植物園 10月10日撮

 

秋の七草も絶滅危惧種

フジバカマは秋の七草のひとつだが、日本の野山では非常に少なくなっている。環境省のまとめたレッドデータブックでは、サクラソウやメダカなどとともに絶滅危惧種に挙げられている。
本州の関東以西と四国、九州に分布し、川べりや土手のようなところに生育しているが、最近ではほとんど見られないといってもよい。山地や高原に行けば、よく似たヒヨドリバナやサワヒヨドリの花はたくさん咲いているのに…。
フジバカマは、もとはといえば奈良時代に中国から薬草や香草として入ってきて、野生化したといわれているが、近年は日本に昔から自生していたという説も飛び出している。よく見かける寺や公園などの栽培品は、花の赤みが強く、草丈も1mほどでやや小さいものが多い。
写真は残念ながら野生ではないが、都立薬用植物園のもので、野生種を保存したものとされている。

(2000.10.21更新)

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