カマキリ 【 蟷螂 】

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東京都小平市・10月10日撮影

愛は死よりも強し?

秋の草むらや畑では、カマキリの姿をよく見かける。大鎌のような2本の前足を胸の前で合わせ、祈りでもささげているかのように、じっと身構えて動かない。時折、大きな眼をギョロリと動かし、こちらをにらむ。
カマキリは英語で「マンティス」といい、その語源はお祈りする者の意味だそうだ。そういえば、どことなく神父さんのような感じがするが…。

カマキリの雌が交尾中の雄を頭からバリバリ食べてしまうのは、あまりにも有名な話である。雄は胸あたりまで食べられても、まだ尻の方は交尾を続けているというのだから、なんとも残酷で、すさまじい愛の世界である。「愛は死よりも強し」といったところだろうか?
しかし、現実には雄が食べられるのはそれほど多いことではないらしい。目の前で動くものは何でもえさだと思って捕まえて食べてしまうという、カマキリの獰猛な習性から、まあつい調子にのりすぎた雄や、未練がましい雄が、運悪く落命するだけのようである。おっと、ちゃんとおすましになられた後ばかりとは限らない、その気になってのこのこ近づいていったら、食われちゃったという雄もけっこういるようだから、まあなんとも、お気の毒さまとしか言いようがない。やはり、「カマキリ夫人」なのです。
そういえば、今でも出演してるのかどうか知らないが、テレビのワイドショーなんかに出てえらそうなことのたまわってる五月みどりは、どうしてもダブっちゃって困るよなあ〜。

(2002.10.4更新) 

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