東京都八王子市 高尾山日影沢 10月5日・撮影
紅白の水引にたとえて花の穂の形と色が、贈り物の包みにかける水引に似ているので、その名が付いたという。1つ1つの花はせいぜい5mmほどでとても小さく、しかも花びらがない。赤く見えるのは萼片で、ふつう上半分は赤色で、下半分は白い。
山や野の林の縁や藪のようなところによく生えているが、この花ほど撮りにくい花はないような気がする。花はやたらに小さいし、花穂はゴチャゴチャしていて、薄暗くて湿り気のあるようなところに生えているから。おまけに、けっこう秋も早い時期から咲いているから、ブヨや蚊などが出てきたら、さっさと切り上げたくなる。
花が白いものをギンミズヒキ(銀水引)と呼んだりするが、同じ種類の白花変種。黄色い花を咲かせる一見似ているが別のなかまのキンミズヒキ(金水引)という植物もある。さらに、赤色の小さい花で葉が細長いシンミズヒキ(新水引)というのまであるから、もう、いやんなっちゃう。
(2003.10.24更新3)