ナギナタコウジュ 【 薙刀香需* 】
長野県白馬村神城・9月30日撮影独特のにおいの香草
山や低地の道ばたに生え、秋に淡紫色の穂状の花が咲く。小さな花が花穂の片側だけにつき、花穂が薙刀のように曲がるので、その名が付いたという。草の高さは、30〜60cmくらいになる。
シソ科のなかまにはにおいのある草が多いが、この草も葉や茎に独特の香りがある。初めてこの草のにおいを嗅いだとき、オエーときた。なんともいいようのない臭さで、いやなにおいだったが、秋の草とりのときなど、たびたび嗅いでいるうちに、だんだんいいにおいに感じるようになったから、不思議だ。
薬草としても利用され、全草を陰干ししたものを、煎じて飲めば、利尿、解熱の効き目があるという。(*和名の「香需」の「需」は、草冠のついた漢字が正しいのですが、それが第二水準漢字にも含まれていないので、打てないんですが、どうやって変換するんだっけ?)
(2002.10.17更新)