ハゼノキ【櫨ノ木】

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東京都小平市 都立薬用植物園 11月16日・撮影

実から木蝋を得る

葉が鮮やかな赤色に紅葉し、秋には大変よく目立つきれいな木だが、それよりも、実から木蝋(もくロウ)を得ることで知られている。木蝋なんて言ったって、今時の人にはさっぱりわからないだろうが、オイラもよく知らない。要するに蝋状の油脂の一種で、化粧品やろうそく、医薬品、さび止め剤などに今も利用されているらしい。はぜ蝋、日本蝋などと呼ばれ、日本の特産品だそうだ。
関東地方以西の海岸に近い山に生え、高さは10mくらいになる。ただし、かつて植えられたものが意外な山間地に生えていたりもする。ハゼノキは葉や枝が無毛で、よく似たヤマハゼには毛が生えているので区別できる。また、同じように赤く紅葉するヤマウルシは、小葉の幅がハゼノキより広くて丸みがある。

(2003.11.30更新)

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