クヌギ 【椚、櫟】

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東京都東大和市 11月撮影

おかめどんぐり

コナラと並ぶ、雑木林の代表的な樹木で、秋に球形で直径2cmくらいのどんぐりができる。どんぐり(堅果)の形がまん丸なので、通称“おかめどんぐり”と呼ばれ、子供たちにとっては大好きな宝物だ。
イガイガの付いた椀形の袴を殻斗(かくと)といい、クヌギはこのイガイガが付いたまま落ちてくる。地面に落ちたひょうしにどんぐりが飛び出すものもあれば、しばらくしてからしぜんに抜けるものもある。
コナラの実はその年に熟してどんぐりになるが、このクヌギの実は2年目に熟して丸いどんぐりになるそうだ。
秋も深まったころの、このどんぐり拾いはとにかく楽しい。食べられるわけでもないのに、つい夢中になってしまう。まん丸で、大きくて、つやつやしたのを拾い集めては、比べっこするわけである。ズボンのポケットの中にいっぱいつめ、時々それを確かめるように触りながら帰るのが、また楽しいのである。

(2003.11.15)

 
 
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