ダケカンバ【岳樺】


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長野県栂池高原 11月3日・撮影

雪を待つ樹形が語る“温暖化”

暖かな年だ。今年はなかなか山から里へ雪が下りてこないそうだ。高原でも、周囲の山肌にダケカンバの灰白色の樹形がいつまでも裸身をさらしている。曲がりくねった白い幹を広げる冬のダケカンバは印象的だが、ちょっと心配になる。
地球の温暖化は、着実に進行しているようだ。46億年の地球の歴史の中で、海水面の高さはさまざまに変化してきたが、氷河期が終わった約1万年前からほぼ一定だった。それが産業革命以後、地球の気温は上がり始め、最近の100年間で海水面は10〜25cm上がったという。このまま温暖化が続くと、21世紀末には海水面は1m上昇し、東京の下町の多くは海に沈むという。(
お台場の海浜公園や門前仲町の魚三が海の底に沈んだらオイラとしては困るのだ。)
なかなか雪に埋もれないダケカンバの木は、無言のうちに私たちに何かを語りかけているようでならない。

(2003.12.3更新)

 
 
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