ヒイラギ
【 柊、疼木 】
長野県北安曇郡 ・11月23日撮影
棘の葉
ヒイラギの花は、初冬の11月ころに咲く。直径5mmくらいの小さな白い花は葉の付け根に集まって付き、花にはほんのりとよい香りがある。
福島県以南の暖かい地方の林に生える常緑小高木だが、庭や生け垣などにもよく植えられる。葉の縁の鋸歯は棘となってとがり、触れるとかなり痛い。
写真の木は生け垣用に植えられたもので、もう10年くらいたつがまだ実ができない。たぶん雄木なのだろう。ヒイラギ(モクセイ科)の実は、翌年の7月ころに黒紫色に熟す。クリスマスのリースや飾りに使われるのは、葉の形がよく似ているセイヨウヒイラギ(モチノキ科)で、5〜6月ころに淡黄色の花を咲かせ、初冬に赤くて丸い実ができる。日あたりにあゆみよりしに柊の若木に花の咲きそめにけり (岡 麓)
(2002.12.13更新)