ヒマワリ
の枯れ姿 【 向日葵 】
長野県南安曇郡穂高町 ・12月撮影
冬の夕暮れ
冬の寒々とした夕暮れ、もう誰もいなくなった野で、夏のヒマワリの枯れ姿を撮っている。そんな未練がましい後ろ姿には、侘びしいような悲しいような哀れが漂っていることだろう。冬の野の夕暮れには、白い後悔ばかりが転がっている。1日の終わりが、季節の終わりと野合し、寂寥感がわが身の中にゆっくりと沈殿していく。日は暮れていまだ道遠し。あっという間に、また1年が過ぎ去ろうとしている。安曇野の山の端が、ひとときだけでも、かすかに赤く染まったのがせめてものなぐさめなのかもしれない。
(2002.12.27更新)