ツノハシバミ 【 角榛 】

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山梨県南巨摩郡 3月・撮影

日本産ナッツの雄花の穂

早春に、日当たりのよい山の林の縁などを歩いていると、葉の出る前の木の枝先に、ひものようなものがたくさんぶら下がっているのを見かけることがある。はじめて見たときはなんとも奇妙な感じがするが、小さな花が穂になって垂れ下がったものだと知れば、可愛らしくも見え、楽しくなる。
写真は、ツノハシバミというカバノキ科の落葉低木の雄花の花序で、長さは3〜7cmほどになり、風に揺られてぶらぶらしている。これより枝先で赤い点のように見えるものが雌花である。
秋には毛の密生したツノのような果実が数個ずつ集まってつき、中には小さいけど野趣あふれる日本産のナッツができる。近縁のセイヨウハシバミの実がおつまみや洋菓子に使われるヘーゼルナッツである。

(2004.2.13更新)

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