ハンノキ 【 榛の木 】 |
垂れた穂が雄花 |
平地の湿った場所によく生える落葉高木で,高さが20mくらいになる。葉が出る前の2〜3月ころ,垂れ下がった雄花の穂とその元のあたりに赤紫色の小さな雌花をいくつか付ける。前年の秋にできた2cmくらいの楕円形の果実も春まで残っている。 緑の葉が繁ってしまえば,何の変哲もない大きな木だが,春まだ早い時期には,ちょっと変わった花の穂を付けるので,意外に人目を引く。 新潟や関東地方で,田んぼの畦に並べて植えられ,横木をかけて刈った稲を掛ける稲架(はざ)にする木が,このハンノキである。 先日,久々に小石川植物園に行ってみたら,池のまわりに何本もの大木や若木が生えていて,写真はいたって撮りやすかった。帰りに,せっかく近くまで来たのだから,懐かしい六義園か古河庭園にでも寄ってみようかとも思ったが,やはり時間はなくなり,そのまま上野へと流れてしまった。 |
(2006.2.14更新) |