オニグルミ 【 鬼胡桃 】




東京都八王子市裏高尾 5月・撮影


やはり実が楽しみ
堅い殻の胡桃のなる木。川沿いの湿ったような所によく生え,高さ20mくらいになる。ひものように垂れ下がったものが雄花の集まりで,枝先の上の方に小さな赤い雌花があるのだが,葉が大きくなりすぎてもう見えなくなってしまっている。
夏の終わりから秋に実がなり,どんどんコロコロ落ちてくる。そして,その中に胡桃ができているのだ。でも,強いアクと油っこい実の中から胡桃を取り出すのは大変で,ふつうは保存しておいて自然に胡桃の殻になるのを待つ。だが,堅い殻を割るのも楽ではない。胡桃割り器が壊れたという話はよく聞く。オマケに,食べられるところをうまくほじくり出すのも意外に難しい。いやはや,野趣あるおいしい木の実をいただくまでの道のりは,なかなか険しい。店で売っている中国産のテイチグルミとはわけがちがうのである。
オニグルミの冬芽は,羊の顔。
(2005.5.8更新)


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