イワイチョウ 【 岩銀杏 】
長野県 栂池自然園 7月初旬・撮影
アップにたえる顔
高山や亜高山帯の湿地や湿原などに生え、よく群落をなしている。高さは20〜40cmくらいになり、7〜8月ころ、花茎の先に10個ほどの白い花を咲かせる。花の大きさは直径12mmほどだが、花冠の縁に波状のしわがあり、先端が緑色で元は黄色の雌しべが色を添えている。よく見れば、アップにたえる顔をしている。腎形の葉がイチョウに似ていて、岩のあるようなところに生えることから、イワイチョウと名が付いたというが、どうもしっくりこない。リンドウ科、イワイチョウ属で、1属1種のさびしいなかま。
(2004.7.8更新)
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