ミヤマキンポウゲ 【 深山金鳳花 】

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長野県 木曽駒ヶ岳 千畳敷 7月中旬・撮影

黄色の群落

高山植物の花で、もっともたくさん咲いていて、それなのにというか、それだから、案外注目されない花といえば、やはりこのミヤマキンポウゲだろう。高山帯の草地によく大群落をつくり、黄色い花を一面に咲かせている。先日行った中央アルプスの木曽駒ヶ岳でも、あいにくの霧と雨とおまけに強風だったが、ロープウェイを下りて5分も歩けば、いまを盛りと咲いていた。この日も、「わぁ、きれい」と歓声をあげる人はいても、この花の名を口にする人は少ない。だから、高山でも、こういうありふれた花を見ているとき、ああ山に来たんだなあと、静かに思えてくる。
花の直径は約2cm、草の高さは10〜50cmくらい。本州中部以北と、北海道に分布している。
キンポウゲ科、キンポウゲ属。

(2004.7.23更新)

 

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