長野県 ７月１１日・撮影

迷い蝉

体長約2.5cmの小形のセミで，日本全土に見られる。雄はチーーと連続的に鳴く。写真は雌である。深夜，玄関の明かりに誘われたのか，家の中に迷い込んできた。朝見たらまだいた。そっとつまんでみたら，声も出さずにブルブルと小刻みにからだを震わせた。指先に命の証が伝わってきた。外の木にとまらせたが，動かないので，写真を撮った。木の位置があまりよくなかったので，別のところに移そうと手を伸ばした瞬間，さっと飛び立ち，遠くへ飛んで行ってしまった。さよならも言わずに…。

（２００６．７．１５更新）

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