ヤマオダマキ 【 山苧環 】 |
山の草原で |
花の形がユニークなのはもとより,色にも独特の渋さがある。萼片は紫褐色,花弁は黄色,後ろに長く伸びた距は紫褐色をしている。山地の林縁や草原に生え,高さは30〜80cmくらいになる。苧環とは,紡いだ麻糸を中空にして丸く巻いたもののことで,苧玉(おだま)とか,糸繰り(いとくり)といわれるものである。花の中を下からのぞくと,その形が似ていることがわかる。写真は距が内側に巻き込んでいるので,日本の北の地方に分布する変種のオオヤマオダマキかもしれない。 ところで,相当昔に買ったフィルムスキャナー(COOLSCANV)を,先日,ついに分解してみた。分解といっても,外側のガワを外しただけである。画像ににじみというかぼやけが出て,どうにも使い物にならなくなっていた。もしかしたらレンズがくもっているだけなのでは…と思えた。ドライバーでガワをはずすと,奥まったところにレンズが見えるではないか。お得意のブロアでシュッシュッとほこりをはらい,綿棒や割り箸の先にレンズクリーニングペーパーを巻き付けて,レンズとミラーを拭いてみた。もちろんハアハアくさい息を吹きかけて,何度も磨いてやったのだ。これでダメならもう諦めるしかないなと,フィルムをスキャンしてみたら,何と目から鱗が落ちたかのように,くっきりはっきりとスキャンできたではないか。ヤッター,ヤッター,ヤッターマン!である。その復活の第1枚目の写真が,このヤマオダマキというわけ。(でも,実際はそのあと,いろいろと画像調整してやっとここまできたのです。フィルムのスキャニングはとにかく手間と時間がかかる。) 蛇足ながら,フィルムスキャナーの分解は,メーカーは禁止しております。各自の自己責任において行い,当方は一切の保証をいたしません。よい子はマネしないようにね。(^o^) |
(2006.7.10,12更新) |