ヒヨドリバナ【 鵯花 】 |
紅葉までの秋を演出 ヒヨドリバナは、フジバカマに似ているのでよく間違えられる。フジバカマの葉の形は3つに分かれているのが特徴だが、ヒヨドリバナの葉は一枚物で、分かれていない。フジバカマは日本の野山ではいま絶滅に瀕しているというが、こちらは山地の林の縁や草原、伐採跡地などにとてもよく生えている。草の高さは1m以上にもなり、秋には茎の先に白い小さな花をたくさんつける。フジバカマのようなよい香りもないし、いたって地味な花である。でも、秋の陽射しがさせば、ゆく季節を惜しむかのようにタテハチョウのなかまやアサギマダラなどの蝶や虫たちがよく集まる。紅葉までの野山の秋を静かに演出している。 フジバカマ |
(2007.9.30更新) |