キタダケトリカブト 【北岳鳥兜】


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山梨県北岳・9月4日撮影

 

猛毒の烏帽子

南アルプスの北岳にだけ見られる高山性のトリカブト。大樺沢から八本歯のコルを経て池山吊尾根を登ると、北岳山荘へのトラバース道のやや下あたりからたくさん見られる。背が低く、20〜50cmほどしかない。全体に何となくずんぐりしている感じがする。
トリカブトは、言わずと知れた猛毒植物で、全草有毒だが、特に根の毒が強いという。昔は毒矢に用いられたというし、最近ではこの毒を使った殺人事件もあったくらいだから、人の
命を奪うなんて、お茶の子さいさいなのだろう。
名は、花の形が烏帽子(えぼし)に似ていることから付けられたという。よく見ると、何ともおもしろい形をした花である。キンポウゲ科。

(2002.9.10更新 

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