ヤドリギ 【 寄生木 】

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富山県 利賀村 金剛堂山 11月7日・撮影

半寄生

ヤドリギは、ほかの木の枝に生え、その木からちゃっかり栄養分を吸いとって生活している。エノキやミズナラ、ブナ、サクラなどの落葉樹の枝や幹に、丸い固まりになってついているので、秋から冬にはよく目立つ。ふつうは山によく生えているが、北国や雪国では、平地でもけっこうよく見かける。
緑色の葉をもち、一応光合成をして自分でも養分を作っているので、こういうのを半寄生という。細菌類や菌類のように他の生物(宿主)に寄生して、大部分の栄養をもらっているのが全寄生である。
雌雄異株の常緑低木で、写真の左で赤い実のなっているのが雌株で、右の実のなっていないのが雄株だと思う。ふつうは11月ころから黄色い実がなる。この写真のように橙赤色の実のなる種類はアカミノヤドリギという。
鳥が実を食べ、ねばりけのある種子が糞といっしょに枝につけられ、そこで発芽するという。水分がなくても発芽できる種子としてもよくとりあげられる。
ヨーロッパでは、昔から魔よけの木とされている。

(2004.11.12更新)

 

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