尾鈴山(おすずやま)


宮崎県都農町 尾鈴山 頂上直前の展望所から頂上方面を見る 11月3日・撮影



宮崎県都農町 尾鈴山 アカマツとツガ 11月3日・撮影


熊本県水上村で 11月4日・撮影


尾鈴山は宮崎県中部の山で,標高は1405mしかないが,滝が多いことで有名。ただ,時間がなくてほとんど見て回れなかった。中腹にアカマツとツガの巨木があり,特に真っすぐ伸びた大きなアカマツの木にはびっくりした。頂上からは展望がなく,頂上手前の展望所から周辺の山がいくらか見える程度だった。
登山コースはふつう尾鈴キャンプ場から歩くのだが,さらに上の林道登山口まで車で入り,だいぶ楽をさせてもらった。道は舗装されてなく,ところどころけずられてでこぼこしていたが,1300ccのレンタカーでも,慎重にいけば何とかたどり着けた。だが,車の運転だけでぐったりきてしまった。祝日だったが,登山者は少なく,頂上では2組と会っただけだった。静かな山だった。
下山後,明日登る市房山の麓まで車で延々と移動した。九州山地の峠を越えれば,距離的には近いはずなのだが,高速の東九州道,宮崎道,九州道をETC100kmまで半額割引を2回使ってぐるりとまわり,熊本県水上村の湯前温泉の民宿にたどり着いたときは,もう真っ暗になっていた。市房ダムに近いこの民宿を探すのも一苦労だったのだが,着いてみて,驚いた。予想だにしていなかった。
大きな囲炉裏に裸電球が1つ灯っているだけ。部屋はログハウス風といえば聞こえはよいが実は倉庫の2階のような大部屋。風呂場には完全に窓が抜けてなく,半露天風呂化している。洗い場は地面からそのままのびたコンクリートのたたき。薪などというなまやさしいものではなく,丸太というか大木を燃やして炊いていた。だから,湯がやわらかく,すごく温まる。おまけに便所はボットン。あたりは真っ暗な山が見えるだけ。ああ,完全にオレ様の好みなのである。オレ様は泣いて喜んだ。あとはもう,球磨焼酎が待っているだけだ。女将さんや娘さんたちが明るく,飾らない人情味があってこれまたすごくいい感じ。食べ物も,鹿肉のタタキや唐揚げ,地鶏の照り焼き,ヤマメ,ジネンジョ,キノコ,ズイキ,カボチャの丸焼きなどなど,次から次へと出てきて,数え切れないほどの品数とボリュームだった。地元の焼酎桜の里を朝まで飲んでいたい雰囲気だった。ああ,最高。肥後の国の神様は,オイラにもちゃんと還暦のお祝いをくれたのだな。
(2008.11.7更新)


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