サワラ 【 椹 】



東京都東大和市 12月28日・撮影

先日,25日の夕方,今年の自分へのプレゼントだと思って,衝動的にカメラのレンズを買ってしまった。EF-S55-250mmF4-5.6IS,手振れ補正機能の着いた望遠ズームとしては,なぜかやたらに安いレンズなのだが,写りはそこそこにいいと聞いていた。前々から欲しいと思っていて,ネットで価格を追っていたのだが,かなり下がってきたなと見ていたところ,偶然“白箱”というのを見つけてしまったのだ。“白箱”とは,正規の箱に入っていないのに,ちゃんとメーカーの保証書も保証もきいているというわけのわからない自称新品未使用品なのである。ネットの最安価格よりさらに25%位は安いのだから,やはりなんらかの訳あり品とか,もしかしたら返品物なのだろうが,品質と性能は保証されているのだから,オイラのような貧乏人には打ってつけなのである。とはいえ,やはり迷ったが,えーい!勢いだと,購入ボタンをポチッと押して,さっそくネットで代金を振り込んだら,翌日には届いた。どこが訳ありなのか,まずはあちこちチェックした。外観は,当然のことながら使用した感じなどまったくなくきれい。レンズの中は電灯に透かして伸ばしたり縮めたりしてレンズを1枚ずつ見たが,ほこりやごみも,くもりもない。ピント合わせやズーミングのヘリコイドや筒の動きにもぎこちなさやガタはない。カメラに取りつけたあとの動きもいたってスムーズで,いかにも望遠レンズらしく筒がビューンと伸びるのである。そして前玉の表面を見ていたら,ヌヌッ,かすかに見えるか見えないほどの5mmくらいの毛のような跡。ほこりかとブロアーでシュッシュッ吹き払っても落ちない。ああ,当たってしまったよ。前玉のキズだよ。最悪。どうしよう。返品するかい?としちゃん。どうしよう,めんどうだなあ〜。この程度の小さなキズならどうってことないしな…。だが,よくよく見ると,キズというよりよごれか何かが糸状に付いているようにも見える。しばし迷ったが,このレンズはオレのところに来る運命にあったんだな,もらってやろじゃないか。と,オイラのクサイ息をレンズにはハアーッとかけたら,細いキズのようなところから,そこだけ白くくもらない部分が帯のようにぐにゃぐにゃと伸びているではないか。あれ,キズじゃなくて,よごれかも知れない。またクサイ息をハアーッと吹きかけ,クリーニングペーパーでその部分だけをやさしく優しくすご〜くやさしく拭いてやると,なんとキズのようだった細い線は消えた。どの向きから見ても見えなくなった。やったー。キズではなくって,単なる汚れだったのだ。ああ,よかった。よかったね。これで今日からあんたもオイラの交換レンズちゃんの仲間入りだ。
という具合でまず撮ったのが,上の写真のサワラちゃんの球果。撮影データは,手持ち,シャッター速度1/125秒,絞りf8.0,焦点距離250mm(35mm換算400mm),ISO200。RAW画像で撮影しているが同時に記録されるJPEG画像を使用。画像はあまりシャープとはいえないが,目立った手振れはしていないように見える。400mmのレンズを手持ちの1/125秒で撮れるなんて,夢のような話だ。三脚メーカーさん,ごめんなさい。
サワラはヒノキに似ているが,葉の裏の白い気孔帯がX字形に見える。ヒノキはY字形に見える。サワラとは,さわらかな(スッキリしている)木の意味。枝にすき間が多いのである。

まだ年内の仕事が終わらない…。年賀状も書いてない…。大掃除もしてない…。毎年のことだけどね…。

「だんだん。」
(2008.12.30更新)


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