カキノキ【 柿の木 】




長野県 北安曇郡 11月4日・撮影

なにげない会話の中で,ずいぶんいろいろなことを教わった。この「柿」もそのひとつだ。ふつうは「柿の木」などといい,植物名の標準和名は「カキ」だとばかり思っていた。桃や栗のように…。だから,「見出しはちゃんと“カキ”って書いたほうがいいですよ」なんて,エラそうなことを言ってしまった。そうしたら,一瞬おいて「カキノキですよ」と言われた。石頭の頑固者が,相手を石頭だと思った。でも,家に帰ってすぐ植物図鑑を見た。ガーンときた。標準和名は「カキノキ」だった。カキノキ科カキノキ属カキノキだった。恥ずかしくて,穴があったら入りたかった。会わす顔がなかった。柿の写真を見ていて,そんなことを思い出した。昔の話である。でも,思わず涙がこぼれてきた。
 …ということは,柿の実は「カキノキの実」であり,木を指すときは「カキノキの木」ということになる。なんか変だよな。石頭はやっぱり変わっていない。

冬のカキ
(2007.11.9更新)

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