マルバアキグミ 【 丸葉秋茱萸 】

1204MARUBAAKIGUMI-1508.JPG - 64,030BYTES

神奈川県横須賀市天神島 11月・撮影

海岸に赤い実

海岸の岩場に生える落葉低木で、高さは1mくらいにしかならない。秋から冬に、直径8mmくらいの球形の果実がなり、赤く熟す。葉の形は、名前にあるように写真よりもっと丸みを帯びているものがあり、そちらのほうがふつうなのかもしれない。
グミの仲間は区別が意外にやっかいというか、よくこんがらかってしまう。似ているものに、秋に赤い実のなるアキグミがあるが、こちらは野原や河原によく生える。実は球形でほとんど同じといってよいほどによく似ているが、アキグミの葉は丸くなく長楕円形をしている。
ところが、海岸には、常緑低木のマルバグミという種類もある
。こちらは、葉や木がやや大きく、オオバグミとも呼ばれる。最大のちがいは、晩秋に花が咲いて、翌年の春に赤くて細長い実ができることである。だから、区別が難しいのではなく、名前が似ているために混同して、話がこんがらかるということなのだろう。
天神島自然教育園の海岸には、写真のマルバアキグミより、花の終わったばかりのマルバグミの木のほうがたくさんあった。

(2004.12.16更新)

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